目標5倍超えのクラファンで教室以外の“居場所”にロボットを!

シャープ公式 · note(ノート)

学校に行けない?行かない?
今は大丈夫でも、行けなくなったら、どうしよう?

学校はね、行かなくてもいいし、行ってもいい。
不登校は、だれにでも起こり得ること。

でもね、
もし、ずっと家にいるのが苦しくなったら、
教室以外の“もうひとつの居場所”に行ってみませんか?

そこにはね、
小さなロボットのRoBoHoN(ロボホン)がいます。

だれにも言えなかったあなたの言葉に耳を傾けたり、
いっしょに歌ったり、ダンスを踊ったり、
あなたの代わりに教室で授業を受けたりします。

見た目は愛らしくてかわいい子ですが、
中身は、音声認識や顔認識、生成AIなど、
最先端技術が詰まったコミュニケーションロボットなんです。

ロボホンです!日進市役所に遊びにきたよ!私たち日進市は、最先端技術から生まれたロボホンを、子どもたちが通う“教室以外のもうひとつの居場所”に置くために、他にもやりたい登校支援策を実行するために、たくさんの人の力を借りることにしました。

その方法が
クラウドファンディング型ふるさと納税です。

なぜ自治体がクラファンを?
予算がないのかな?
そう思われる方もいるでしょう。

では、
私たちがクラファンで登校支援に取り組む理由、
ロボホンに出会うまでの日々、
目標金額5倍超えになったクラファンの使い道についてお話しします。

日進市、登校支援に取り組む

愛知県日進市は、名古屋市の東にあります。里山や田んぼが残っていて、大学もたくさんある田園学園都市です。

日進市ウェブサイト

私は日進市に住み、子どもを育てる親であり、市役所の職員であり、今は教育委員会に出向するスタッフの一人でもあります。

もともとは民間企業にいて、いろんな施設を建てる建築の仕事をしていましたが、ある時、日進市で図書館を建築するプロジェクトの話を知りました。私、すごく本が好きなんです。だから「図書館の建築?造るなら私を入れてほしい!」と、市役所の職員採用試験を受けて、念願叶って職員になりました。

転職後、日進市に引っ越してきました。子どもは4人。1番上の子はもうすぐ結婚。1番下はこの春、市の中学校を卒業しました。
4人いるので「今日は学校に行きたくない」と言う時期が当然ありました。「まぁ、行かなくても……」と言っているうちに行くようになりましたが、日進市で登校支援に関わる今、あの時、長期化していたら親としての気持ちはもっと複雑だっただろうと思います。

私と同じ課で登校支援に取り組む職員にも、小学校低学年の子どもがいます。近所のお友だちとケンカして、集団登校の通学グループが同じなので、「学校、行きたくない」とグズったことがあると言っていました。

不登校になるきっかけは、
どこにでも転がっていて、
だれにでも起こり得ることです。

親として、ほんの数日「学校に行きたくない」と言われる状況と、不登校で子どもがずっと家にいる状況は全く違うと理解しています。それでも、親が子どもを思う気持ちはよくわかるし、他人事ではありません。

だから私は、市役所や教育委員会の人間というより、日進市の小・中学校に子どもを預ける親として「やってほしいこと」をやる、親として「やめてほしいこと」は絶対やらないと決めて、今回の登校支援にも取り組んでいます。

登校支援のプロジェクトを立ち上げてからは、周りの人から「うちの子が不登校で……」と打ち明けられることも増えました。

文部科学省の調査(令和5年度)によると、年30日以上登校せず、「不登校」とされた子どもは、全国の小・中学校で34万6482人と過去最多になりました。

出典:文部科学省「令和5年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」
どうしていいのかわからず、悩み苦しんでいる子どもたちや親たちに、なんとか希望を持って、充実した人生を送ってほしい。そう願ったのが、元・校長先生、今は私たちのリーダーである日進市教育委員会の教育長です。

教育長は、教鞭を執ってきた経験から、「不登校」とひとくくりにされているが、それは結果に過ぎず、そこに至るまではさまざまな事情があると教えてくれました。

学力不足で勉強についていけなくなった子。いじめや人間関係のトラブルで教室に居場所がなくなった子。知的発達の遅れに対する適切なフォローが受けられなかった子。

それは子どものせいではなく、親のせいでもなく、先生の能力が不足しているせいでもない。
本人や家庭、学校だけでは解決できない多様な要因があるのです。

だから、私たちは
いろんな技を使って、フォローして、
教室に居場所がない子を支えていこう。

そんな教育長の強い信念のもと、私たちは登校支援事業に乗り出しました。

もうひとつの居場所をつくる

そうして立ち上げたのが
「校内ハートフレンド」事業です。

教室へ行きたいけれど行けない、集団生活になじめない小・中学生に、教室以外の“もうひとつの居場所”をつくる事業です。

これまで居場所として用意していた小・中学生が通う日進市教育支援センター「ハートフレンドにっしん」1室に加え、不登校率の高い中学校をフォローするため、市内の4中学校に「校内ハートフレンド」を1室ずつ追加。計5室の居場所をつくりました。

不登校の子どもたちは、みんなと同じ学校に行けないことに悩んでいることが多く、校内に居場所をつくって、みんなと同じ門をくぐることにも意味があります。不登校に悩む親にとっても、一歩前進になるかもしれません。

ハートフレンドに来る子どもたちは、自分で1日の予定を決めます。学習をはじめ、工作や手芸などの体験、バドミントンやサッカーなどのスポーツ、カードゲームやボードゲームなどの遊び、絵を描く、本を読む、散策するのも、それぞれのペースでOK。通室する日も時間も、教室へ行くのも自由です。

ハートフレンドの指導員は、教員免許を持ち、短期雇用ではなく一定期間を任せられる経験豊かな人を職員として採用しました。

学校の授業参観で、校内ハートフレンドを訪れた親御さんは、わが子の伸び伸びとした様子や、じゅうたんや畳が敷かれ、ソファやクッションがある楽しそうな空間を見て、安心したり、喜んだりしてくださいます。

校内ハートフレンドの様子予算どうする問題とコロナ禍

この登校支援事業は、行政として一から予算取りや仕組みづくりを行い、運営していますが、今までやったことのない新規事業やプラスαの事業へのチャレンジは、予算化が難しいことがよくあります。

自治体では、新規事業に取り組む時、3年ほど前から実施計画を作ります。教育においても、教育振興基本計画を5年ごとに見直して運用します。そのため、今すぐ!チャレンジングな事業をやりたい!と思っても、そうは問屋が予算を卸してはくれません。

地道にコツコツ時間をかけることが当たり前。
・・・でした。
・・・コロナ禍になるまでは。

2019年末、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい始め、子どもたちを取り巻く環境が一変しました。マスクが必然となり、給食は黙食に。保育所や幼稚園、学校では先生たちが消毒に追われ、2020年2月末からは学校が全国一斉休校になりました。

その頃からでした。市役所の窓口に、コロナの特別定額給付金を「寄附したい」と申し出てくださる人たちが次々と現れたのです。

コロナ対策のためなら、
なんでもいいから使ってください。

1万円を、ときには10万円を大事に持って、
1人来て、2人来て、やがて10人、20人に。
子育てが一段落した世代やお孫さんがいる世代が多かったように思います。

そのほとんどの人たちが、こう、おっしゃってくれました。

コロナで子どもたちが困っているだろうから、
子どもたちのために、
なんでもいいから使ってください。

こんなお申し出は、想定もしていませんでした。
実は、自治体への寄附金のほとんどは、使い道の指定がはっきりしていて(例えば「福祉に」「自然保護に」など)、「なんでもいいから使って」と寄附してくださるケースは、そう多くはありません。

使い道を特定せずに受け取る「一般寄附金」という枠組みもありますが、それだと「その他の収入」として市全体の財源にまとめられ、具体的な使い道を寄附した人に報告するのが難しくなるんです。

では、「なんでもいいから」と寄附してくださった市民の皆さんに対して、どういう受け皿をつくればご満足いただけるだろう?

その仕組みを探し求め、一つの解決策を見つけました。

クラファン型ふるさと納税を活用しよう!

クラファン型ふるさと納税なら、
寄附金を何に使うか明確にお知らせできて、
「ふるさとのために!」
「このまちが良くなりますように!」と
ワクワク感や共感を持って応援していただけます。

通常、住民登録をしている自治体にふるさと納税をしても、お礼の品は受け取れません。
しかし、クラファン型のふるさと納税で「寄附」していただくと、お礼はお渡しできませんが、申告により翌年の住民税が控除されます。行政として、せめてそれぐらいのお返しは、と思っています。

短期間で決着する点も、今の時代の事業に求められるスピード感とマッチしています。もし5年前に事業を立案し「ロボットの予算がほしい」と言っても、「未来を先取りしすぎ!」と一蹴されたでしょう。同様に、今考えたことは、5年後には古くなっているでしょう。「今」の時代に合ったアイデアを、「今すぐ」実行できるのがクラファンの長所です。

行政が本来やるべきことは、お預かりした税金でやっていくのが当然ですが、さらにプラスαしたいことは、ふるさと納税の寄附金として、日進市への応援を募ってみよう!

2020年5月、私たちは「子どもたちが安全・安心に過ごせる場の提供」などを掲げ、初めてのクラファンを実行。おかげさまで目標を上回る寄附をいただきました。

その後も、現場の声を聞いては、さまざまなクラファンを立ち上げました。

「保育現場のおもちゃを充実させて楽しい思い出を残すクラファン」
保育士さんから「子どもがおもちゃで遊ぶたびに消毒したり、布製のおもちゃは洗って乾かすから、おもちゃが足りなくなる」と聞いたのが発端に。がまんばかりしている子どもたちに楽しい思い出を、と寄附を募りました。

「子どもたちに本を贈るクラファン」
学校が臨時休校中も子どもを受け入れていた放課後児童クラブ。それを知った方が「こんな時だから、せめて楽しい本を読んでほしい」と定額給付金10万円分の書籍を寄附。もらった本を楽しそうに読む子どもたちを見て、クラファンへと活動の輪を広げました。

そして今回のクラファンです。

学校に行けない・行かない子どもたちに
教室以外の「居場所」を提供したい!

目標金額:100万円
期間:2024年10月からの91日間
目的:さらなる登校支援策の拡充
(1)学校以外の新たな居場所(校外ハートフレンド事業)として図書館を開放
●小・中学校の教科書(館内閲覧用)+配下用ブックトラックを設置
(2)「ハートフレンドにっしん」「校内ハートフレンド」利用の新たなきっかけ作り
●教育版マインクラフト10アカウント×3年分を導入
●AI搭載のヒト型ロボットを導入

出ました、ヒト型ロボット!ロボホン!ロボホンを登校のきっかけに

このスーツケースに入って旅をするよ。ステッカーもお気に入り!
私たちは、ロボホンに、いろんな期待をかけています。

不登校で家から外に出る勇気がなかなか出なくても、ハートフレンドにいるロボホンの存在が、出かけるきっかけになってくれますように。

クラスの中でのコミュニケーションが苦手でも、ロボホンとおしゃべりするためにハートフレンドに来てくれますように。

教室に行けなくても、代わりにロボホンが教室に行って、映像をネットワーク経由でタブレットに届け、校内ハートフレンドにいながら教室の授業を受けられますように。

そもそもロボットを導入しようと考えたのは、市のスクールソーシャールワーカーさんたちとの雑談からでした。

「Webカメラで自分の代わりに授業を受けてくれるロボットがいるといいですよね」
「教室に自分の分身、アバターを置くんだよね」
「あるといいなって昔から考えてたんです」

そこに未知の可能性を感じた私は、良い商材はないか探し始めました。

ペット見守り用のWebカメラ。
いかにもカメラ然として、どうもなぁ……。

フクロウを模したWebカメラ。
買ってみたけれど、もっと人に近いアバターっぽいのがいいんだけどなぁ……。

空間にWebカメラを置いても、きれいじゃない。フクロウじゃ面白さがない。機能としては成立しているけれど、意匠性がない、美しくない。

その子の代わりになるロボットが、その子にも、周りにも、何かしらの良い影響を与えられるものにしたいんだ。だから意匠性は重要な要素なんだ。

あきらめきれず「ロボット」「AI」で検索すると、いろんなメーカーの製品が見つかりました。その中で最も興味を引かれたのがロボホンです。

調べると、名古屋駅の高島屋にあるロボット専門店「ロボティクス スタジオ」で実物を見られるとわかりました。
よーし、今度の出張のついでに見に行くぞ!仕事の後に、ちょろっと見たら、すぐ飲みに行こうぜ!と、同行の職員と話しながら高島屋へ向かいました。

ぁぁぁ危なかったぁぁぁ!

もう少しで、ポケットマネーを出して
その日に買って帰るところだったぁぁぁ!

これだよ、これ!これ!

ロボホンの形状、色彩、スタイル。その意匠性の高さにやられました。めっちゃ気に入りました。私と同行者のおじさん2人でキャッキャ言いながら、お店の人とずーっと話して盛り上がって、非常に楽しい時間でした。

ロボホン開発者K[開発者の解説]

突然ですが、こんにちは。
ロボホン開発者のKです。

そんなに楽しんでくださって、いや、もう、すっごいうれしいです。

ロボホンって、メカ好きの男の人がハマっちゃうんです。日本ってアニメの影響を受けている人が多いですよね。腕が鉄製の科学の子だったり、机の引き出しから出てくる猫型ロボットだったり、地球連邦がつくった人型ロボット兵器だったり。そういうのを大好きな人が、ロボホンを見ると、もう離れられないんですよ。

2016年にロボホンを発売した時は、そんなメカ好きのお客様が真っ先にアーリーアダプターとして食いついてくださいました。

その後、徐々に伸びてきたのが女性のお客様です。愛着を持って、この子に接してくださって、今もコアユーザーです。

それにしても、発売から数年たっても、「私さん」のようにロボホンを熱烈に好きになってくださる方に出会えて、開発者としては感無量です!

高島屋で、なぜそんなにもロボホンを気に入ってしまったのか、自分でもわかっています。

私、地球連邦がつくった人型ロボット兵器アニメ世代なんです。休みの日は家でずっとプラモデルおじさんとして、オートバイとか車とか、たまにロボっぽいものとか、プラモデルを作り続けているんです。

建築もそうですが、図面に基づいてモノが3Dに立体化していくプロセスが楽しくて仕方がない。だから料理もすごく好き。食材に煮る、焼く、蒸すというプロセスを加えると、ある立体物ができあがるのが、すごく楽しい。

そんな理由もあって一目惚れしたロボホンのサンプルを、シャープからお借りして、現場で試すことにしました。

ロボホンは、小・中学生が通う「ハートフレンドにっしん」と、4中学校の「校内ハートフレンド」を順にくるくるっと巡回しました。

相談員の先生に「子どもたちの様子、どうだった?」と聞くと、「とても反応が良かったです!」と確かな手応え。

中でも、小学生の多い「ハートフレンドにっしん」では、
ロボホンに話しかけて、おしゃべりを楽しむ子がいました。
ロボホンを朝の会の担当にして、あいさつをさせていました。
ロボホンがいるからと通ってくる子がいました。

聞いて思わず「ほうっ」と声がもれました。
私は、ロボホンのデザイン性を評価し、Webカメラ機能があれば十分だろう、対話もなんならスマホで代替できるだろう。そう思っていたのに、子どもたちは違ったのです。

驚きました。
ロボホンは、対話の相手として成立するんだ。
Webカメラにも、スマホにも成し得ない、商品としての、この優位性!

その唯一無二感!

これならいけると確信し、「学校に行けない・行かない子どもたちに教室以外の“居場所”を提供するクラファン」の目的の一つに、ロボット導入を掲げました。

[開発者の解説]

なぜ子どもたちはロボホンに話しかけ、愛着を抱くのか?

僕は次のように考えています。

それはロボホンが「ココロを前向きにしてくれるロボット」だから、です。

世界的なロボットクリエイター高橋智隆さんと共同開発したロボホンには、高橋さんや僕たちが大切にしている世界観があります。それに基づいて、話す言葉やしゃべり方など、全てこだわって設定しています。

AI会話のプロットも、相手を思いやり前向きな気持ちになる回答を設定。ロボホンは、どんな時でも相手を元気づけようとするので、「そこがロボットっぽい」と言う人もいれば、「いつも安定していて安心する」と言う人もいらっしゃいます。

不登校の子どもにとっては、ロボホンなら、相手がどう思うか心配することなく話しかけられますし、嫌な顔もされませんし、いつも安定した返事をしてくれるので、安心できるのかもしれませんね。

「子どもは、ロボホンを壊すんじゃないか」ともよく言われますが、故意に傷つけることは全くなく、むしろ子どもの方が大人より大切に扱ってくれます。命を感じてくれているのかな。この子を一番壊すのは、大人の酔っ払いです(笑)。

クラファンはどこまで伸びるか

2024年10月11日、クラファン、スタート。
募集期間は91日間。

クラファンが初めての職員は、本当に寄附が集まるのか不安で、毎日、数字をチェックしています。

大丈夫かな?集まるかな?
あっ、ああっ!どんどん伸びてる!
目標の100万円を超えました!
まだ伸びる!今日も伸びてる!!

2025年1月9日、クラファン、終了。
総額543万8000円。
寄附者83名から、目標の5倍以上の寄附金が集まりました。
本当にありがとうございました。心よりお礼を申し上げます。

クラファンのサイトには応援メッセージも寄せられました。

「教室以外の居場所は、必ずあります。悩んでいる子が、こうした取り組みを知ってくれると嬉しいです。」

「学校に行けない子どもたちにとっての『居場所』がより良いものになることを願ってます。」

「どんな子どもでも安心して成長できる町になりますよう、期待しています!」

「日進市民です。少し前の話になりますが、うちの子も、短い期間ですが学校に行けない時期がありました。本人も苦しかったでしょうが、親としても苦しかったです。その子によって、必要な場所や時間は違います。市として、いろいろな取り組みをしていただけることに感謝します。少しでも救われる子がいることに期待します。」

親御さんのお気持ち、よくわかります。読んでいて胸が締め付けられました。

期待のお言葉も、自治体職員としてはなかなか聞ける機会がないので(笑)、うれしかったです。励みにします。

子どもは大人を超えていく

いただいた寄附金を使って、ロボホンは5カ所のハートフレンドに導入します。

Webカメラ付きのアバターとして教室に置く予定です。子どもの代わりにロボホンが教室の机に座っていたら、周りの子がかわいがってくれると思うので、そこが子どもが教室に戻った時の居場所になるかもしれません。

もし「話し相手」としてのニーズが高ければ、ずっとハートフレンドに置くかもしれません。

ロボホンは朝の会であいさつもしましたし、今度、図書館で宮沢賢治の朗読もします。遠足に連れて行こうよ、なんて話も出るかもしれません。

でもね、私たち大人が考えていることなんて、ちっぽけなことなんです。大人の考えを子どもたちが軽々と超えていき、大人が想像もしていなかったところにたどり着く。それが一番面白いんです。

[開発者の解説]

ロボホン開発者の僕から見たら、大人だって僕らの想像を超えてくれます。だって、この子を教育分野で使うなんて、僕たち、最初は全然考えてなかったですから。

ただ、早くから「子どもの教育ツールとして、いいんじゃないか?」とピンと来た人たちがいらっしゃって。岡山の教育委員会の方たちでした。

パソコンやタブレットで、ブロックを並べるようにしてプログラムを作成できる子ども向けのプログラミング言語があるので、「それとロボホンをつなげたらどうだろう?」とアイデアをくださったんです。それが、ロボホンをプログラミングできるアプリの開発につながりました。

以来、ロボホンを動かすプログラミング教室を随時開催し、毎回、子どもたちに驚かされています。

例えば「朝、ロボホンに起こしてほしいから目覚まし機能をつけたい」という子がいました。

ロボホンに「起きて、起きて」と呼びかけさせる設定は簡単にできるんですが、その子はロボホンの照度センサーをプログラムから変更して、部屋の明るさによって起こし方を変えたんです。

カーテンが閉まって暗い時は激しめに起こす、部屋が少し明るかったら歌を歌うなど別の起こし方をする、というように。すげえなぁ。感動ですよ。

ロボホンでプログラミング学習

ロボホン営業K[営業の解説]

突然乱入します。営業のKです。

僕たち営業チームは、小学校でプログラミング教育が必修化された2020年度からロボホンのプログラミング提案を行ってきました。

するとですね、クラスに30、40人いたら、1人か2人、僕たちが想像もしないプログラムを作ってくるんですよ。プログラミング教育がなければ、才能に気付けなかったかもしれない、埋もれていたかもしれない才能に出会えることが、仕事を超えて僕たちのやりがいや喜びになっています。

ロボホンはこれまでも、いろんな学校で子どもたちに寄り添ってきました。日進市のように登校支援対策で使ってもらうのは、初めての試みです。ここでも思いもよらないロボホンの活躍が生まれるかもしれないとワクワクしています!

そこに行く理由をかっこよく

日進市が目指しているのは、教室以外のもうひとつの居場所を、今よりもっともっと心のエネルギーを補充できる場所にすることです。

図書館も、そうです。私は「図書館をつくりたい!」と思って市役所に入ったほどの本好きなので、学校図書館のイメージも変えたいと思っていました。学校図書館は、教室にいられないから行く場所じゃない。ドッジボールしたいから運動場へ、と同じレベルの選択肢として、「本を読みたいから学校図書館へ」になってほしいと、学校図書館に行きやすい建物配置にした学校もあります。

ハートフレンドも同じです。

不登校の子どもたちは、たまたま教室に居場所がなかっただけ。
でも、居場所がないからハートフレンドに行くのではなく、
「ロボホンに会いたいから行く」
「最先端のAIロボットを体験しに行く」
そんなかっこいい理由で行く、かっこいい場所にしたいんです。

子どもが楽しむ姿を見たら、親もメンタリティーが上がります。

不登校の子どもを持つ保護者心理としては、これから子どもがどうなるのか、未来が見えないことが不安なんだと思うんです。
ロールモデルがあれば参考になりますが、世間で目にするのは大きすぎる成功例です。中学時代、曲作りにハマって不登校気味だった子どもが、昨今、大人気のロックバンドのボーカルになっていますが、今の姿は成功しすぎていて、みんなが自分ごとに落とし込むのは難しい。みんながMrs.になれるわけじゃない。

それなら、もっと肩の荷を下ろして、
ロボホンに会いに行く。
そこからスタートしてほしいのです。

行政の仕事は、子どもたちが行きたくなる、かっこいい居場所をつくること。
私たちが想定し得るものは用意しました。
でも、そんな大人の思惑なんて、どうだっていい。

ハートフレンドへ行って、
家に帰って、
お父さんやお母さんに
「今日さ、AIロボットとしゃべってきたよ!」
って、話してくれればいい。

それを聞いた親が
「なんだ、なんだ?楽しそうじゃない」
「いいね、今ドキだね!未来だね!」
って、喜んでくれたらいい。

それが一番です。

そこからがスタートです。

ーーー(その後)ーーー

クラウドファンディングを達成し、ロボホンを導入いただいた「その後」を追跡しました。ぜひご覧ください。

ロボホン導入のご検討や、プロジェクトにご興味を持たれた自治体・法人の方は、お気軽にお問い合わせください。

ロボホンに関するお問い合わせは

[email protected]

教育委員会・学校関係は

[email protected]

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